霞沢岳西尾根_2022年1月9日(日)から2日間

 2021年の年末から燻っていた霞沢岳西尾根へのソロ一泊山行を三連休で実行に移した。三連休だが土曜日の夜から日曜日の午前中まで天気予報が悪かったので、土曜日はゆっくり準備をして高速料金を節約するため日曜日の朝3時半に自宅を出ることにした。新東名の伊勢原大山ICから高速にのったが4時10分ぐらい前で圏央道と中央高速を経由して長野高速道の松本ICをおり、さわんどバスターミナルの駐車場に着いたのが7時ちょっと過ぎだった。ここからはバスに乗ることになるが、バスは9時発なのので2時間ほど待ち時間があった。登山装備を身に着けたりするに余裕を持ってできたので良かった。トイレは近くの足湯の建物に暖房付きのトイレがあった。 少し仮眠を取りつつバスが来るの待った。バスは定刻通り来て乗り中の湯バス停には9時13分ごろ到着した。

中の湯バス停を降りて釜トンネル前のゲートをくぐると中の湯温泉が営業していた。ここでストックを取り出し準備する。釜トンネル通過のためのヘッデンは後で必要になったら出すことにした。

まるでブラックホールに入るような釜トンネル。ヘッデンを付けずに歩き出したが本当に真っ暗になったので途中でヘッデンを装着した。結構登り坂で全長1310mもある。

釜トンネルを抜けると小雪が舞っていた。そして少し歩くと上高地トンネルが現れる。2016年7月に完成したとある。全長は588mなので釜トンネルより大分短く感じる。

上高地トンネルを抜けて少しあるとこの看板がある。ここを右に曲がる。とたん除雪をしていないので雪が深くなるがトレースは付いていた。

ここが目印の東電の電柱。トレースは電柱の場所ではなく向かって右側にトレースが付いている。事前に調べたら電柱の場所をあがっていたが今回はトレースのあるルートをあがることにした。写真ではわからないが初っ端から急登でテン泊装備を背負っての登りはハードだった。

結構な数の巨岩や大きな大木の倒木が目立った。台風19号にやられたのかな。

写真の大木は倒れかかって持ち直したのか他の木とは伸びる方向が違う。ここも急斜面だった。

出っ張った巨岩。左側を登っていく。

ここも左側を登る。

ここまで来ると巨岩というよりはクライミングゲレンデのようだ。これも左側を登ったような気がする。

やっと明神岳が雲の合間から姿を現した。

標高2,050mに到着し、テントを張ることにした。ここに来るまでに標高1,950mぐらいからテントの敵地があったが、事前に調べた情報だと標高2,050mから上とあった。途中4張のテントが張ってあったが4張目のテントの先を見ると急登が続いており、明日の朝この急登を登りたくなかったのでもう少し登り、結局標高2,050mで幕営することにした。私のテントが一番標高が一番高い場所に張ってあるのが次の日になってわかった。この日は急登でヘロヘロになり、日が沈む前に寝てしまい。夜中に目が覚めることになったが起きたのは朝4時だった。

朝起きてガスバーナーでお湯を沸かしていると人の話声がしてヘッデンの光が近づいて来る。私より若い二人組だった。話を聞くと下の坂巻温泉から歩いて来たという。霞沢岳の頂上からモルゲンロートを見たいとのことだ。日帰りで登るのだからすごい。まだ、頂上に着くのが少し早いんじゃないかと行ったが、後で聞いたらやっぱり少し早かったらしい。

テン場からのアタック装備について少し書くと帰りに懸垂下降の可能性があるので、50mダブルロープ7.3mmを持った。それからハーネスはブラックダイヤモンドのクーロワール、PAS、バックアップ用のプルージックコード、環付カラビナぐらいだ。風も弱かったがバラクラバを装着し、サングラスとゴーグルは所持した。それからダウンウェアとお湯、換えの手袋だ。装着した手袋は、テムレスと薄いインナーだ。

朝の5時16分にテン場をスタート。途中で空が白んできた。雲海の中に乗鞍岳が見えた。

焼岳も見える。

頂上での日の出には間に合いそうがない。

細尾根ゾーンに入る。雪庇もあるので稜線の少し左側にトレースがある。滑落禁止の危険ゾーンだ。

乗鞍岳に朝日が当たりだした。雲海の中に海の孤島のように見える。

明神岳、奥穂高岳、ジャンダルムが姿を現した。

やっと霞沢岳の山頂らしきものが見えた。

人が立っているのが微かに見える。

西穂高岳に日が当たりだした。

久しぶりに雲海を見たな~

焼岳に朝日が差し込む。

山頂はもう少し先。

あと少し。

7時32分。やっと霞沢岳の山頂についた。

たまには顔出し。鼻たれ小僧です。

登るときに写真を取り忘れた核心。人がひとり立っている。先行者が降りるのを待っている間に写真を撮っている。ここまでは私もクライムダウンで降りれると思っていた。

雲海もとれてきた。

さっきピークの上で写真を撮っていた人がクライムダウンしている。そして行き詰まった。これを見て私は懸垂下降することにした。懸垂下降を終えると先に見える細尾根の通過そして崖のような斜面を降りることが待っている。気を抜けないルートだ。テン場に戻ったのたのは9時ごろ。バスは午後の便しかないのでまったりとする。糞不味い雪を融かした水でミルクココアを入れた。スマホの電波も届くのでFBに動画を投稿したりしていたら結構時間が過ぎていた。急いで撤収準備をして下山する。テン場からの下山ルートも気を抜けないルートが続く。そして11時半ぐらいに下の看板の場所に出た。上高地までのツアーの人たちが通りかかり、「霞沢岳ですか?」と声を掛けてきたので。「はい 」と答えた。そしたら「お気をつけて」と言われた(今、降りてきたのと心で思う)。

釜トンネルの入口に着いたのがちょうど12時ぐらい。バスが13時だったので釜トンネル横の喫茶店みたいな店に入る。不味い水(正確にはお湯)しかなんでないのでノンアルコールビールを頼むが売り切れ。仕方ないのでホットコーヒーを頼んだ。下界のコーヒーは美味い。あっとゆう間に飲み干す。食事できるの聞くとカレーならできるというので注文。カレーを作っている間に横を見ると500mlのペットボトルが目に入る。アクエリアス注文し、あっという間に飲み干す。FBの写真をアップ。カレーも爆食いし瞬時になくなった。

13時のバスに乗り、さわんどバスターミナルまで移動。料金は、切りの良い1,000円だ。こういうご時世だが結構混んでいた。そしてさわんどバスターミナルからマイカーのエクストレイルで13時半過ぎに帰路についた。三連休の最終日だというのに高速道路は渋滞せず空いていた。

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