宝永山_2022年6月29日(水)
連日猛暑で34℃が続く伊勢原を脱出すべく、T夫妻は今年も予定している富士登山の下見に出かけた。目的は富士宮登山口の様子を確認するため。富士宮登山道五合目の駐車場に着くと駐車場が平日にもかかわらず満車で驚いた。山開前の平日でもこれだけの人出があるとは予想外だった。車のナンバーを見ると県外の車が多く、前日から車中泊をして日帰りで山頂を目指す人が多いようだった。
富士宮登山口五合目にあった売店が焼失した跡に期待していた新しい売店はできていなかったので、何かと不便を感じる。ここから高度順応のために樹林の中を宝永第二火口に向かってトラバースした。火山礫ばかりの富士山にこんな緑の道があるなんて思わなかった。トラバース道を抜けて火口の縁に出ると開けて宝永山と左に続く富士山頂がどーんと見える。残雪はすっかり少なくなってしまった。
宝永第一火口まで縁を蟻地獄の思いで登る。火口底では遠足の生徒たちのにぎやかな声が聞こえていた。
六合目に向かう道ではコケモモ、イワツメクサ、オンタデ、フジハタザオなど富士山代表の花が咲いていた。小屋の前で昼食をとった。さすがの富士山、好天で爽やか、展望もよく、しばし下界を忘れる。
長方形を左回りに一巡した感じで五合目登山口に戻ったのは2時間後だった。短時間のうちにこんなに変化のあるコースを歩けたのは儲けもの。しかもこんな酷暑の中でつかの間の幸せだった。
樹林帯の中をトラバースして行く。
宝永第二火口縁に到着。
富士山頂上には雪がほとんどない。
蟻地獄のような宝永火口。
オンタデ
コケモモ
フジハタザオ
イワツメクサ