四十八滝沢アイス_2022年2月7日(日)

Mさんと四十八滝沢のアイスクライミングに行くことにした。久しぶりのKMコンビだ。行くことにしたのは良いが問題があり実行に移す前の1週間は大変だった。アイススクリューがないのだ。私は軽く「大丈夫、全部フリーで登れるから」と言った。前回行ったときの私の記憶ではそんな感じだったのだ。でも念の為、ブラックダイヤモンドのアイススクリュー13cmをひとつ購入することにした。そんな中、FBの思い出を振り返るで2019年2月2日の前回四十八滝沢にアイスクライミングに行ったときの写真が出てきた。その写真を見ると中間支点を最低でも2ヶ所は取って登っているではないか。しょうがないのでペツルの13cmのアイススクリュー発注した。どうせ購入するならブラックダイヤモンドとペツルの違いを比べて見たかった。

相方のMさんとのLINEでやり取りをしていてほMさんはアイスクライミングがはじめてとの事なので、私のアックスをひとつ貸してあげると申し出た。そしたらMさんこのアックスはどうですかとCassin X-Allについて聞かれたのでペツル使っている人多いけどシャフトカーブがアイスクライミングになっているので大丈夫じゃないかと答えた。
そしたら本当はペツルのクォークがほしいですけど買っちゃいました。ってことでびっくり仰天。

その後、ビレイ支点の話になり、木で支点が取れればベスト。それがだめなら普通はアイススクリュー2本でという話になり、結局ペツルアイススクリュー17cmを私は買い足すことになった。大きな出費だが安全第一で命が助かるならと思うと買えてしまう。これで合計4本のアイススクリューになった。でも4本買っておいて良かったと当日思うことになる。

7:26ごろ林道横に駐車スペースがある場所についた。林道には砂利がしかれており綺麗だ。もう少し奥まで行けそうな雰囲気だったが空いているスペースに駐車した。着いたときは2台の車がとまっていたが、すぐに満杯になった。皆さん、ダブルアックス装備で出発して行く。こんなに人が来ているとは思っても見なかった。早速準備して出ようと思ったらテムレスを忘れた。テムレス以外、インナーグローブしか持っていなかったので、Mさんに話たらテムレスMサイズを貸してくれた。これで命拾いした。

7:56三ツ峠山北登山口に着く。ここで二人共トイレ休憩し、登山道を登りはじめた。道を遡ると堰堤で氷が張り付いている場所があった。そこを通過してしばらく登ると沢がだんだん凍り付いてきた。頃合いをみて入渓した。

8:43平らな場所を見つけてアイスクライミングの準備をはじめた。私のアックスはクォークだ。ヘッドのアッズとハンマーはアイスクライミング用に取り外してあったが、この間の阿弥陀岳南稜用にまた付けた。スパイクに付けた細引きはアックスをきめてPASでセルフを取るために付けてある。

ここがスタートの滝。練習にはもってこいの斜度だ。

相方のMさんが準備している。木には輝くCassin X-Allを引っ掛けてある。

9:01登攀スタート。沢登りはお手の物なMさんはダブルアックスをカマキリのように振りながら問題なくあがってくる。

斜面の斜度によりアイゼンが効く場合は歩くMさん。

カメラ目線で余裕のMさん。

滝の落口を登るのは以外とコツがいる。

私はフリーで登れる斜面を先行して登る。

お互いにスマホで写真を撮る。

上流側の写真。

ガシガシあがる。

9:16たぶんこれが初滝だろうか。リード練習もかねてロープを出して登ることにした。

少し登ったところに良い足場があり、まずブラックダイヤモンドのアイススクリュー13cmを試した。ここの氷では入りも良く問題なく装着できた。

9:57少し登ったところの滝。滝の水流の大分外側から氷がはるようだ。

途中、Mさんとはコンテで登った。

10:17やっと大滝にたどり着いた。2019年2月に来たときは登らなかったが今回は先行者がすでに張り付いていた。氷がなくなる滝の落口の少し下がやっかいらしく時間がかかっている。巻くことも考えたがいつも前向きなMさんと相談し登ることにした。

この写真にあるロープは先行者が張ったもの。私がリードしたときも同じルートをたどったが、やはり滝の落口の下がやらしかった。残置のハーケンがひとつあり、それでなんとかなった。

大滝の上の七福の滝だ。さすがにここは長いのでアイススクリューを4本準備した。最低でも17cmのアイススクリューは登った後に支点がなかった場合は支点構築で使いたいので使えるのは3本だ。写真は先行者のものだがダブルロープ2本で登っているので写真に見える範囲で2ヶ所支点をとっている。私の場合は1本ロープなので写真の一番したの支点付近のできるだけ上で支点をとった。その上は氷が硬く割れやすかったが登ると踊り場がある。そこを滝の中心に少しトラバースして2本目の支点構築をしようと思ったときにトラブルが発生した。アイススクリューを1本落としてしまったのだ。下の滝壺に落ちたが浅いので回収はできそうだ。だが使えるアイススクリューはあと2本だけだ。とりあえず2本目の支点をとり登るとまた傾斜のゆるい踊り場になる。まだ先行者の女性が登っている最中だ。先行者は滝の落口直下で支点をとっていたが、私はもう少し下の場所で3本目の支点をとる。残りはゼロだ。そこから少し登るは足場の良いバンドがありそこをつたって滝上に出た。支点は大きな倒木が横たわっており大丈夫そうだ。しかし支点構築を準備していると再びここでトラブルが発生した。ルベルソがないのだ。しょうがないのでMさんはインクノットであげることにした。そしてMさんはアイススクリューを回収してあがってきてくれた。ありがとうございます(テムレスも貸してくれた)。

七福の滝をあがってきたMさんから「お腹一杯」発言。満腹食堂(業界用語:幕岩のルートの名前)とも発言。ちとバテたようだ。

七福の滝を超えると傾斜がゆるなったのでMさんにはロープを着けたまま行けるところまで歩いていってもらった。

11:22先行者が登るの待つ。黄色のサックの方は今の登っている人の右側のきつい斜面を登ろうとしてフォールした。危なかった。私は先に登った人のルートで安全に登った。支点は1ヶ所とった。

12:56たぶん白糸の滝かな。フリーで左から登り、右にトラバースして最後は右側の端を登った。

白糸の滝の上部写真

ここら辺で氷の表面が濡れだし、氷が柔らかくなった。ピックの刺さりも良く登りやすい。

ロープは着けているがビレイはなし。フリーだ。これを登りきったところで右側に登山道が見えた。相方がお腹一杯になったのでこの辺で登山道につめることにした。

13:28登山道に着く。装備を外した。アイゼンはチェーンスパイクに履き替えた。

13:29奥に長い滝が残っていたが、また今度というこにした。下山は登山道に沿っておりたが沢沿いをトラバースするルートで切り立っており道幅も狭いので非常に危険な道でした。ロープやワイヤーの設置している場所がたくさんあります。

14:13遡上するときに見逃した「初滝」の看板。ここを右に入ると初滝があります。

初滝です。たぶん登ったはず。後は登山道に沿っておりて林道から駐車場にもどりました。

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