小川山_野猿返し_2021年10月3日(日)

K&Kコンビでマルチピッチのトレーニングルートの野猿返しに出かけた秦野中井ICを朝の4時前に入り東名、圏央道を経由し、中央道の須玉ICでおりた。 そして大弛下の広場の分岐を左に入り、2km進んだ所の道路わきに駐車した。気温5℃で寒い朝だ。「寒い!寒い!」を連発しながら準備をして出発した。

車を止めたすぐ横の東股沢へ降りてシューズを履いたまま渡渉できるところを探し、まず私が渡渉し向こう岸に渡る。相方は靴底がすべるらしく少し飛んでわたる側の石が気になるらしい。私が戻り私の靴底ですべらないことを実際に見せたら渡ってきた。

ここでGPSを確認したらもう少し川下なので川沿いをおりていく。少し歩いて堰堤の見えるところにケルンがあった。そこから山側に斜めに入っていく。踏跡らしきあとをたどって進む。50mぐらい進んで目の前の岩を見ると取付とは違う。GPSで確認したら、取付を通過過ぎていた。少し戻って山側に上がっていくと取付についた。

登る準備をして7:30スタート。正規ルートは向かって右側をあがるらしいが、K&Kコンビの実力を考えて簡単そうな左側をあがることにした。リードはクマ担当。少し上がったところでカムで中間支点をとるが、その後はこの斜面を上り詰めた。上がったところに木が1本あり、その木で60cmスリングで2つ目の中間支点。さらに登って斜面途中のピナルクのようなところで120cmスリングで3つ目の中間支点をとりピークまで登った。ピークを少し降りたところに木が生えていたので、その木で支点構築をした。

今回はSR-40トランシーバーを持ってきたので、相棒に「ビレイ解除」と連絡し、ロープアップした。ビレイ器にロープを付け、相方に「登って良いよ」と連絡。相方が登ってきた。

相方に次の取付までロープを引きずって行くように頼み。相方が次の地点に向かった。支点を回収し私も次の取付に向かう。ここはビレイしなくてもあがれるところなので、相方に登ってもらい私も後に続く。

次のピッチの取付についた。相方に「リードで登る?」と聞くと遠慮するというので私が登り始める。右側にチムニー状の溝がありその中に木が1本立っている。チミムーの角部(カンテ)を使い登って行く。カムで中間支点を取るポイントがなく、チムニーの中の木で中間支点を取る。その後、カムで中間支点を探しだがうまくいかず、あがれそうだったのでそのままあがった。あがったところは踊り場のようになっており、そこに生えていた木で120cmスリングで中間支点をとる。その後斜面がきつくなっていた。登っていくと途中小さな木が生えておりそこで60cmスリングで中間支点をとる。その後はピークと思われるるところまであがり支点構築した。相方があがってくる。

ピークから一段降りると前のピークより高いピークが立ちはだかる。ピークを超えるのか、巻くのかわからず、私がピークの向こう側を見てくることになった。見に行くと歩いてわたれそうな幅の狭い岩回廊になっていた。回廊の手前にバッテン印の付いた岩が2個ある。これは岩が動くという意味で先に行ってはダメという意味でないようだ。私は歩いてそのまま回廊を渡り次の取付に移動。相方はビレイしてほしいというのでビレイして渡った。

次のピッチが核心のピッチだ。岩峰をぐるっと巻くようにあがるので先が見えない。私のリードで登りはじめる。ゆるい斜面を登ると2本の木そのうち1本は細い木だ。登るルートを考えるとロープが重くなるで、細い木の方に120cmスリングで中間支点をとった。(今考えるとビレイヤーのビレイ点をここにある太い木にセルフビレイを取り、ここから登りはじめた方が良かったかもしれない。)細い木と岩斜面の間をくぐって岩を登り始める。最初は難しくない。登ったところに小さなピナルク状のとんがりある。このとんがりの上に立たないと先に進めなさそうだ。先端に立ち上がると、その上の斜面が少し出っ張っており仰け反りぎみで向こう側の斜面に乗り移る。乗り移ったところでカムNo.1で中間支点をとった。斜面は切り立っており迫力満点だ(そんなことを考える余裕はなかったが)。

ここから右側に少しトラバースする必要があるがこれが怖い。何とかトラバースし、溝にそって登る。途中、カムで次の支点をとる。その上が少しかぶっており、ちと難しいが登ると小さな踊り場になっている。今考えるとここで支点構築すれば良かったかもしれないが、トランシーバーでロープの残り長さを聞くともう少し登れそうなので登りはじめる。踊り場から斜面に乗り出し斜面に張り付く、小さな溝でNO.0.5で中間支点をとり、縦溝に足を入れながら登った。

登ったところに段があり、上の段の出っ張りで支点構築した(今考えると一段おりた場所にある岩で支点構築した方が良かったかもしれない)。相方に「ビレイ解除」と連絡し、ロープアップ使用としたがロープが重い。登っている間も重いので手繰ってから登ったくらいだ。マルチピッチの途中で筋トレタイムとなってしまった。相方にロープが重いのでゆっくり登るようにお願いし、相方があがってくるのをひたすら筋トレで耐え抜いた。

行く先には更に高いピークがそびえていたがここは右側を巻けそうなのでとりあえずビレイを相方にお願いし、行ってみた。行く方向に大きめの岩があり乗り越える必要があるが、この岩が動いたのびっくりした。慎重に岩を超え少しおりたところにバンド状のスペースがあり、そこからまた稜線状を登ることにした。ここから事前情報ではあるいて行けるとあったが、とりあえずビレイをお願いし先に進んだ。

ここからは少し下ったり登ったり藪こぎをしたりして終了点の残置スリングとカラビナのある木に到着。

この木から下に20mぐらい懸垂下降すると帰り道のところに降りることができる。降りる途中はチムニー状の間をおりるのでザックが引っかるので注意。落石もしやすいので注意(相方が落石させた)ラーク。

車まで途中川を靴をぬいで渡渉したが、30分ほどで到着した。帰り支度をして12:05車を出した。楽しい一日だった。

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