釜無川水系_尾白川_鞍掛沢~乗越沢_2023年7月29日(土)

 やっと梅雨明け。今週の土日は天気予報もバッチリ。さぁどこに行こうかと思ったら、さがみの会のメンバーは都合が悪いらしい。そこでソロでどこかにいこうと思ったが、この殺人的暑さの中で行くのはやっぱり沢だよねって言うことで釜無川水系の尾白川の鞍掛沢に行くことにした。

 ルートは、矢立石登山口から林道を1時間半ほど歩き入渓する。その尾白川を鞍掛沢出合まで遡行し鞍掛沢に入る。そして鞍掛沢の途中から乗越沢を遡行し鞍掛山手前のコルまで詰め上がる。そこから鞍掛山に登頂し、引き返して縦走路を日向山に向かう。そして日向山から矢立石登山口まで下山するルートだ。

 装備は、ソロだったし余計なもの(ルアーロッド、双眼鏡、デジカメ)を所持したのでロープは持たなかった。ただし、チェーンスパイク、アックス(雪山用の短いもの)、タワシ(これはあって助かった)は所持した。結論をいうと、ソロでも30mぐらいの補助ロープはあった方が良いと思う。詰めのルート選択によっては懸垂下降を強いられる場面もありそうだからだ。乗越沢を源頭部まで詰めると両サイドがゴルジュ状の垂直の岩壁になる(たぶんルートミスだな)。私は何とか逃げることができたが場合によっては行き詰まって登ってきたルートを引き返すケースもありそうだ。「新版 東京起点 沢登りルート100」では1級上とあるが、乗越沢の詰めのルート選択によってそれ以上の難易度だと思われる。

 アプローチは、朝3時に自宅を出発し伊勢原大山ICから須玉ICまで高速を使った。そこから矢立石登山口に向かう。朝5時半ごろ登山口に着いたがもう何台もの車が駐車して準備をしている人がたくさんいた。ここの駐車スペースは狭いので、一番奥から駐車してくれるとありがたいが、なぜか手前に皆さん駐車しているのだ。奥を見に行くと数台の駐車スペースが空いているので、仕方がないので車を切り返してバックで奥に駐車した。奥から順番に止めてもらうと後から来る人は助かる。ヤマレコの過去の記録を見ると手前の林道に車が通れない状態で駐車した奴がいて人を集めて人力で車を移動した記録があった(笑)

5:28 車を矢立石登山口の奥にとめることができた。

5:34 出発。右手に下山ルートのハイキングコース入口がある。

左側には林道ゲートがあり、通行止めの表示。

林道は河原のようだが、これは序の口だ。

6:18 錦滝に着いた。

アイスクライミングでは写真で良く見る滝だったが、この季節に肉眼で見るのははじめてだ。遠目でみたので何とも言えないが、そんなに高いという感じはしなかった。

これも林道上だ。

ここは林道の土留壁が流されて陥没している。

これは林道上に落ちてきて、間もないと思われるところ。

不動滝との分岐点。不動滝にはいかない。

6:43 最初の隧道。不動隧道とある。

鞍掛沢橋と表示のある橋を渡る。この橋の下の沢が鞍掛沢というかは不明だが、もしかしたら今日遡行する鞍掛沢に向かうための橋という意味なのかもしれない。

ここも隧道だが名前はない。

この隧道は尾白隧道とある。この隧道を通過して少し歩くと林道終点なる。そこから急斜面を残置ロープを頼りに下りると尾白川に入渓できる。

7:16 尾白川に着いた。ここで尾白川本谷を遡行し甲斐駒ケ岳に詰める3人組と出会う。

3×4m滝は赤線ルートで巻いた。

女夫滝は尾白川本谷を遡行すると言っていた3名がロープ登攀をしていたので、右岸を巻いて先行者を追い越した。

追い越した後、先行者がビレイしているのが見えた。

泳いでも行けるが今日はソロなので泳がない。

7:48 鞍掛沢出合を通過した。

天気は快晴で雲ひとつない。

ここは右岸からクリア。

正面の大きな岩の左横を通過した。

ここは左岸から水流に近づき登った。

綺麗な滝壺の向こうに滑が見える。

滝壺の向こうにナメ滝が続いている。

2段6×8mの滝。上段の滝は難しそうに見えた。右岸の乾いた岩壁を登る。

5×8mの滝。

ナメ滝5m。

ハング滝6mは左岸から巻いた。巻きも滑っているので慎重に巻いた。

ハング滝を過ぎるとゴーロ沢の渓相だ。

5×7mの滝は右側の岩壁を登った。この滝を登って少し先に乗越沢出合がある。

10:10 乗越沢出合の10m滝に着く。赤線ルートで登った。

10m滝を越えると小さな沢の渓相だ。

5m滝は左岸から巻いた。

スラブ状の大ナメ滝20m。如何にも滑ってるって感じだ。弱点が中々わからない。家に帰ってトポみたら左岸を巻き気味に登るとあったが、私は写真中央の白っぽくなっている滑りの少なそうところを登った。タワシが大活躍だ。

5m滝。これは左岸から巻いた。

5m滝。ごちゃごちゃしているが赤線ルートを登った。

ナメ滝8m。この滝も巻いたような気がする。

水も少なくなり、源頭部の感じ。

後ろを振り返ると鋸岳方向の山並みが見えた。

ホトトギスっていうことはわかりますが、ハゴロモホトトギスとタマガワホトトギスの区別がつきません。

11:27 源頭部を詰めすぎてヤバい雰囲気に。右岸の尾根に行きたいが中々良い場所がない状態。やっと行けそうな場所を見つけて恐る恐る詰め上がる。その後、尾根を詰め上がると大きな岩壁が前方に立ちはだかっている。こりゃヤバそうなのでトラバースするしかないがトラバースも切り立っているところを木を頼りに移動する感じ。恐る恐るトラバースしたら獣が歩いたような痕跡があるので一安心。そこからトラバースを続けると笹薮からコルに続く谷に出た。そこを登ると鞍掛山に続くコルにある登山道に出る。

12:04 鞍掛山の頂上に着いた。コルにある登山道から鞍掛山へのルートはかなりの急登だった。途中、クサリ場やロープが張ってある場所が数か所ある。頂上は眺望がないので、6分かかる展望台へと向かった。

展望台から眺めは最高!ここで長めの休憩。両太腿内側が攣った。すぐに芍薬甘草湯を飲んだら何とかなった。

13:10 駒岩に着く。ここから日向山に向かう。2時間もかかるんかぁ。

14:12 日向山への最後登りだ。

14:24 日向山に到着。

八ヶ岳もバッチリ見えた。今日はリョウちゃんが硫黄岳にいるはずだ。

下山途中の登山道にあった雨量観測所。そして矢立石登山口についたのが15:20ぐらいだ。

かえりは尾白の湯に寄り道。入浴の前に看板につられてついつい食べてしまった。

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