利根川水系_ナルミズ沢_2022年9月10日(土)から2日間

今週の天気もいつものようにどっちつかずの予報が週末まで続き、フリークライミングにするか、はたまた沢登りにするか右往左往する一週間だったが、結局、私とタカちゃんは利根川水系の宝川ナルミズ沢に一泊で行くことにした。土曜日の天気予報は微妙でにわか雨の可能性もあると思っていた。日曜日は終日良い天気と読んでいた。

装備についても色々考えたがタカちゃんと私だけなのでロープなどの登攀具は持っていかないことにした。結局、無理をせず難しいポイントは巻き道でクリアしてその他はすべてフリーで登ったり、胸まで沢に入り、突破した。

ルートは1日目に白毛門登山口から東黒沢に入渓し乗越まで遡行し、反対側の沢を下降する。ウツボギ沢に出合ったところでウツボギ沢を少し下降すると宝川に交わる。そこからが宝川ナルミズ沢の遡行だ。川幅も広いので広河原と呼ばれているポイントだ。そこから魚止ノ滝まで遡行し、その滝の手前左岸にある一段上にあがった場所を幕営地とした。

2日目はナルミズ沢を遡行し大烏帽子山の見える奥の二俣を右はいる。そのまま遡行を続け、大烏帽子山手前の尾根に出る。そこから笹の藪こぎでジャンクション・ピークまで登ると整備されている登山道に出る。そこから朝日岳、笠ヶ岳を経由して白毛門に行き、駐車場まで下山する。帰り道はアップダウンもありかなりシンドいルートだ。

当日は朝3時30分に私の自宅を出発した。雨粒がポツリポツリ落ちてくる状況だった。伊勢原大山ICから高速道路に乗り圏央道を経由して関越自動車道に入る。時折雨がぱらつく天気で雲が低く垂れ込めていた。今日は行けるんだろうかと思いつつタカちゃんとバカ話をしながら進む。赤城高原SA付近では雲の中だった。すると降り口の水上ICに近づくと雲が切れてきて青空も少し見えてきた。途中、いつものセブンイレブンとその先の道の駅に立ち寄り駐車場へと進んだ。

朝6時過ぎに白毛門登山口の駐車場に到着した。

06:20 出発。白毛門への登山道は左だが右の道を行く。

06:25 東黒沢に入渓。

東黒沢は綺麗な滑沢から始まる。

滑沢を張り切って登るタカちゃん。

ハナゲノ滝が現れた。滝の左側を滝の落口の下までは何とか登れるが落口の通過は難しそう。行き詰まったところの左側に巻き道の入口があったので巻いた。滝の上から落口を見ても登るのは難しそうだ。

順調に先行するタカちゃん。

美しいナメが続く。

ルーファイするタカちゃんです。

私が気が付かず蹴飛ばしたらしく、ガラガラヘビみたいに尻尾を震わせて怒ってました。

カメラ撮影を嫌がって逃げようとするカエル。

足型の甌穴(ポットホール)。

ロープが必要になる滝はありません。

東黒沢はナメが続く沢でした。

ナメ滝が続きます。

こりゃナメ地獄だとうなだれるタカちゃん。

滑滑滑ナメー!

倒木もアクセントになって良い。

やっと登りがいのある滝があらわれた。

滝らしい滝だー!

滝の横のクラックを利用して登る。

10:54 枝沢を下降しウツボギ沢に出た。東黒沢を登り詰めると鞍部にでるが竹藪でピンクテープなど一切ないのでルーファイが必須だ。我々はGPSがあったのでルートは見失わずウツボギ沢へつながる枝沢の源頭部に何とか合流できた。この沢はヌメリの多い沢で下降するには注意が必要だった。ある意味今回の核心だったかもしれない

ウツボギ沢の上流部はこのような渓相だ。

ウツボギ沢を下流へ少し進むと宝川に合流する。そこから左の上流側がナルミズ沢というらしい。

ナルミズ沢をしばらく遡行すると2段になった大きな滝があらわれた。手前の滝壺の水深は有に2mを越えている。泳いで取り付ければ突破できそうだったがロープがないので今回は巻くことにした。巻き道は明確なトレースがあり巻くことができた。

ここは右側を通過した。

右側を通過するタカちゃん。

ここは右側を通過した。

沢の水はエメラルドグリーンで綺麗だ。

難しい滝もなく難なく通過できる。

12:45 魚止ノ滝に着いた。ここの手前、左岸の一段あがった場所が幕営地。雨で増水しても問題ない場所だ。

幕営地は狭く通常ならテントひと張りだが何とか二張にした。二日目で魚止ノ滝を越えたところにも幕営適地があった。タカちゃんがあると言っていたが魚が釣れないのでここにした。結局、魚は釣れなかった(泣)

2日目の朝。朝日岳方向だろうか。

5:30 2日目スタート。魚止ノ滝は左側を越えた。

その後もフリーで何とか越えられる。

ここは右側から通過した。

ここも右側だ。

岩の面に四角いドアに見えるものが。誰か住んでいるんだろうか。

ここは右側から進み水線突破で左上するルートだが濡れるのが嫌なタカちゃんは滝の右側を登った。それを見た私は左側からヘツり通過。意外と簡単だった。

ここはタカちゃんは巻くといったが、私は突破できると意見が分かれた。私は手前を右岸に渡り沢の端を胸まで沢に浸かりながら滝の横まで行き突破した。

私が突破した後に胸まで水に浸かりながら同じルートで上がってくるタカちゃん。

ここも滝周辺は足の届かない水深だ。タカちゃんは巻くと言っている。私の脳は行けると言っているので突破することにした。足の届かない左側を手だけでヘツリながら滝の横まで行き取り付いて突破。タカちゃん来ると思ったら巻いていた(笑)

ここは滝の右側の凹部を登る。

岩が滑っているので超やらしい気の抜けない登攀だった。

大烏帽子山が姿をあらわした。

ここは右側をヘツって突破した。

大烏帽子山をバックにタカちゃん。この先の奥の二俣から右に入る。

右俣に入って登るタカちゃん。

ここら辺から沢の底に黒いコケみたいなものが出てくる。滑らないように足を置く場所を選びながら登る。

徐々に草原ような雰囲気になってきた。

滝はあるけどフリーで登れる。

バスタブのようなポットホールだ。帰り道の稜線歩きのときに欲しかった。

まだまだ滝があった。

これがラストの滝らしい滝。

登ってきた方向を振り返る。今日はいい天気だし、まだ気温も高くなく涼しい。

天国へ続く草原だ。

もう少しで沢の水が涸れそうなのでここで水をコンテナーに入れ補給した。帰り道に水場はなく距離が長いので2Lは必要だ。

ヤマレコでよく見るハート型の池塘(ちとう)だ。

振り返ると見えるのは巻機山だろうか。

天国への草原は続く。

8:10 稜線にやっと出た。振り返ると大烏帽子山の雄姿。ここからの帰り道は地獄ルートだった。登山道はあると思うが笹薮に覆われている。笹の感じで何となくルートはわかるが笹をかき分けながら歩く。

朝日岳はまだ先だ。

9:50 笹の藪こぎを終え、やっとジャンクション・ピークに到着し休憩。ここからは普通の登山道みたいなので、私は沢靴から通勤用ハイパーVに履き替えた。最近、通勤で履いているハイパーVで山も歩いている。

10:22 やっと朝日岳に着いた。タカちゃんは元気だが私はヘロヘロだ。

稜線を歩く帰り道で昨日テン場が見えた。

笠ヶ岳の手前に避難小屋ある。エンジン式の草刈り機で草刈りをしていた。

11:39 笠ヶ岳に到着。

白毛門頂上には、たぶん12:30ごろ到着。頂上で写真を撮り忘れたので下山途中の写真です。

駐車場に戻ったのは15時過ぎ。途中の橋の手前で沢に入り、足を冷却しました。

帰り道でモツ煮定食を食べに寄ったが営業終了だった。17:19 仕方がないので赤城高原SAで天ぷらへきそばを頂いた。タカちゃんはモツ煮定食でした。

17:40 私の締めはやっぱりこれです。

利根川水系_ナルミズ沢_2022年9月10日(土)から2日間” に対して2件のコメントがあります。

  1. 山田邦昭 より:

    魚止ノ滝すぐ手前のテン場は、「右岸」とありますが、左岸が正しくはありませんか。
    上流から下流を見て、右が右岸、左は左岸ですね。

    1. masayukikudo より:

      ご指摘の点修正しました。ありがとうございました。

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